院長のコラム

こどもと睡眠時無呼吸

せせらぎタウン平成22年7月号に「こどもと睡眠時無呼吸」についてコラムを載せました。以下に一部を掲載します。

「こどもと睡眠時無呼吸」
のなか気管食道耳鼻咽喉科  
            野中 聡

 寝ている時に「ガーガー」と大きなイビキをかいている人が皆様の周りにもきっと多くいると思います。イビキのなかでも「聞きづらいイビキ」「速くせわしいイビキ」「往復イビキ」「時々止まるイビキ」などが見られる場合には、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群へとかわることがあるため注意が必要です。睡眠中に無呼吸が何度も起こると無意識のうち眠りが中断され、「昼間の耐えがたい眠気」を自覚するようになります。軽いうちは昼食後の居眠り程度ですが、重症例では車の運転中に突然眠ってしまい交通事故を引き起すこともあります。また、無呼吸は狭心性、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となることもあります。子供も大人と同様に睡眠時無呼吸を引き起こします。大人の症状以外には夜泣きや夜尿(おねしょ)などがみられ、重症の場合には睡眠中の呼吸で胸が陥没する状態(陥没呼吸)となったり、胸の形態異常、成長障害などを引き起こすこともあります。子供の検査には大人と同じ機器を使用することが難しいので、寝ている時の胸の動きやイビキの音をビデオに記録することも大切です。子供の無呼吸の原因は多くが扁桃腺やアデノイドの肥大であり、これらはもともと6~7歳以降自然に小さくなる性質を持っているので、症状が軽い場合は様子をみることもあります。しかし、重症の場合は手術をおこなう必要もあります。お子様に気になる症状がある場合には、ぜひ耳鼻咽喉科専門医に相談されることをお勧めいたします。

[ 更新:2010-07-01 16:53:23 ]

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