院長のコラム

いろいろなメマイ

せせらぎタウン平成21年12月号にメマイについての健康ひとくちメモを掲載しました。以下に引用します。

「いろいろなメマイ」 

 メマイはいろいろな病気で現われる症状で、嘔吐や吐き気をともなうため患者さんには苦しいものです。メマイが突然起こると脳卒中がおこったのではないかと心配しがちですが、その確率はそれほど高いものではありません。脳卒中によるメマイでは、頭痛、首の痛み、運動麻痺、シビレなどの感覚麻痺、ろれつが回らないなどメマイ以外の症状をともなうことが多いので、冷静な判断が必要です。
耳鼻咽喉科に関係したメマイでは目の前がグルグル回るものが多く、ほとんどが突発的に起こるものです。代表的なものとして、良性発作性頭位めまい症やメニエール病があります。良性発作性頭位めまい症は、耳が原因で起こるめまいの中では最も多い病気です。寝返りを打ったり、寝ていて急に上半身を起こしたり、急に振り向いたりしたなど、頭の位置を変えたとき、回転性の激しいメマイが起こる病気です。
 原因は、内耳の前庭器官(ぜんていきかん)にある耳石が、本来の位置から外れ、半規管の中に入り込んで、ころころと動き回るためと考えられています。半規管から石が出てしまえば、多くの場合メマイはピタッと収まります。難聴や耳鳴りという症状がともなわなければ、まずこの病気と考えてよいと思えます。
 メニエール病はメマイ、耳鳴り、難聴を繰り返す病気です。「内リンパ水腫」とよばれる内耳のむくみが原因でこれらの症状が引き起こされますが、メマイはあまり続かず、長くても一日以内にはおさまります。しかし、難聴は必ずしも回復するとは限らないため、利尿剤やステロイド剤を使用して内耳のむくみに対する治療をおこないます。良性発作性頭位めまい症、メニエール病いずれの場合も耳鼻咽喉科での検査と適切な処置をおこなうことをお勧めします。

[ 更新:2009-12-08 10:46:49 ]

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